2018年2月5日から日経平均株価は大きく値下がりを始めました。
ここ2ヶ月弱で全体的に株価は下がりましたが、高配当銘柄が
日経平均株価の下げに対して強かったか検討しました。
比較する高配当銘柄の抽出はSBI証券のスクリーニングを使い
次の条件で行いました。
①時価総額一兆円以上
②配当利回り上位1~5位
銘柄はJT、日産、積水ハウス、キャノン、日本郵政と続きました。
2018年2月5日~3月23日で日経平均株価が500円以上暴落した日の
これらの高配当銘柄の値上がり率、値下がり率を確認しました。
日経平均 | JT | 日産 | 積水ハウス | キャノン | 日本郵政 | |
2018年3月23日 | -4.5% | 0.1% | -1.0% | -2.2% | -3.7% | -1.1% |
2018年3月2日 | -2.5% | -0.6% | -1.4% | -1.7% | -2.4% | -0.8% |
2018年2月9日 | -2.3% | -1.3% | -3.1% | -1.8% | -2.6% | -1.2% |
2018年2月6日 | -4.7% | -2.1% | -1.6% | -4.6% | -3.7% | -2.0% |
2018年2月5日 | -2.5% | -0.9% | -0.3% | -2.0% | -3.3% | -0.7% |
25個のデータを確認したところ、日経平均株価より下落率が大きかったのは、
3個のみでした、2月9日の日産、2月5日、2月9日のキャノンのみです。
これだけ見ると高配当銘柄は日経平均株価の下げについて
強そうな感じですが、本当にそうでしょうか。
2018年2月2日⇒2018年3月23日の下落率で比較しました。
日経平均 | JT | 日産 | 積水ハウス | キャノン | 日本郵政 | |
2018年2月2日~3月23日 | -11.4% | -21.5% | -5.8% | -8.3% | -13.4% | -0.6% |
日経平均株価の下落率に対して、JT、キャノンはより下がっています。
特にJTは日経平均株価の下落率の2倍近く下げています。
結果としては、高配当銘柄であっても、業績、需給関係、これまでの
上昇率など様々な要因がありますので、配当利回りが高いからと言っても
安泰ではないです。銘柄選びは難しいなと思います。